2011年4月23日土曜日

4月の雪 十日町は暑かった~VOL2

前回から10日程経ちましたが
十日町のレポートの続きです。

前回は吉澤織物さんをべた褒めしましたが、
今回は辻が花の翠山工房・桐屋(とうや)さん。






















桐屋さんは幻の染・辻が花に徹底した会社です。
行程の殆ど自社内で行われます。

ところで辻が花はご存知でしょうか?
絞りに描き絵・摺箔・刺繍などを併用したものが多いですね。

















15世紀後半、安土・桃山文化で開花した技法だったと思います。
小袖衣裳に良く見ますよね。いまの大河とか・・
豊臣秀吉が明国の使者へ帰国時の餞別として
辻が花を贈ったという記述もあるくらい
当時のファッションでした。



















百花繚乱の時代、
戦国の競い合いの中で花開いたことからも伺えるように、
全てが精魂込められたものばかりでした。

しかし花の命は短くて・・・

一瞬だけ歴史上に現れ、
江戸時代中期の友禅などの技術にバトンタッチし
自然に消滅へと向かいました。

その美しさとはかなさから、
いつの頃からか辻が花は『幻の染め』と呼ばれるようになったそうです。

























その辻が花に魅せられ今に残し続けておられるのが
創業明治元年の桐屋さんです。


逸品の振袖・訪問着の他にコート地や袋帯も拝見しました。
1着の振袖を作るのに約3カ月ほどかかるそうです。


絞りや描き絵、金彩や刺繍などの技術の高さは言うまでもなく
意匠力、配色力 きれい!
分業ではなかなかできないでしょう、この完成度は。
僕には分かりますよ!!

















会社も時代劇が撮れそうな立派な御屋敷、
お庭も素晴らしかったです。
兼六園かここはっ!!

いやー来て良かった!
今後も頑張ってほしいと思いました。

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