2011年6月12日日曜日

有松雪花絞りの丁寧なご説明


ただ今新宿伊勢丹にて
トリエの 有松雪花絞りを14日まで展開しております。
新宿伊勢丹さんの今年のパンフレットかなり可愛いです。手がコンデル
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/event/yukata/index.jsp

すでに伊勢丹にお越しいただきご購入いただいたお客様に心から感謝いたします。
ありがとうございました。



ここで、僕の企画した有松雪花絞りを今一度ご説明したいと思います。


有松絞りは愛知県緑区の有松鳴海地区で作られます。

有松絞りの種類は糸で括るような仕方などいろいろありますが、
雪花絞りは、1反約12メートルの生地をジャバラ状に畳んでいくことから始まります。
この畳み作業が伝統工芸士である鵜飼さんの手技です。

畳みの仕方もいろいろあり、それがいろんな柄になります。
12メートルの長い白生地を約50くらいのジャバラ状の三角柱にした後
染色作業に入ります。染料にはスレン染料を使います。

畳んだ三角柱を適温になっている染料が入ったパットに付け込みます。
真剣勝負です。

三角柱の底辺を浸ける、三角柱の頂点を浸ける、三角柱の三点ともに浸ける・・
など柄によって染める箇所がかわります。
ちなみに トリエが今年採用した柄はすべて同じ畳み方です。驚きの事実!!






















つまり、染料の付ける箇所で大きく三柄に別れます。

パットに浸けて、毛細管現象を使い、染料が下から吸い上げていくことで
雪花のグラデーションを作り出します。

パットに浸けこむタイミングや時間でもグラデーションの大小が変化します。

また、色でも柄の印象が変わります。
黒は色が入りやすいが、黄色やオレンジが入り込みにくいなどです。



















その後素早く水に入れ水洗しますと、マー不思議。
雪花絞りの出来上り。

六片の花が雪の花のように見えることから名づけられた雪花絞り。
大変高度な技術とチームワークで1反づつ手染めして出来上るんですね。

少々高額ですが、絶対に大量生産なんてできませんし
一日に染め上がるのは多くて約15反ほどです。

有松雪花絞りの奥深さをご理解いただけましたでしょうか。

次回は白生地についてご説明いたします。実は白生地も愛知県で作られています。
まさにメイドイン愛知です。

あっ そうだ。今週15日から名古屋松坂屋さんにお邪魔します。

名古屋の方もあんまり雪花絞りご存じないのでは?

ではお楽しみに!!

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